亜大が、3季ぶり27回目の優勝を果たした。この日の第1試合で日大に勝利。勝ち点を4とし、優勝に王手をかけると、第2試合で勝ち点2の青学大が国学院大に敗戦し、優勝が決まった。

勝負のかかった一戦は、打で圧倒した。初回、2番・田中幹也内野手（4年＝東海大菅生）が真っすぐを左翼スタンド最前列に運び、貴重な先制点をたたき出した。殊勲の田中が「1打席目から積極的に打っていこうと思った結果がホームランにつながりました。あまり、実感はなかった。本当によかったです」と照れくさそうに笑った一打で流れを引き寄せると、さらにこの回、4番山下滉介内野手（4年＝岡山理大付）も左中間へ2ラン本塁打で続いた。2回には1死一、二塁から藤江亮太内野手（4年＝享栄）の左越え3ラン本塁打、3回には3長短打に相手失策も絡み4得点。序盤3回までに大量10点を挙げて、試合の主導権を握った。

前日の1戦目ではエース青山美夏人投手（4年＝横浜隼人）の好投で2－1と勝利するも、攻撃ではバントミスが3つと精彩を欠いた。生田勉監督（55）は「たまたま勝っただけ。攻撃陣はきちっとした野球ができなかった。もう1度、原点に戻ろう」と試合終了後にグラウンドに戻り、小雨が降りしきる中、通常の全体練習をアップからやり直し、チームがやるべきこと、野球を見直した。この日、大学では練習試合でも本塁打を打ったことのない主将の田中の本塁打で先制すると、生田監督はベンチで「昨日、みんなで頑張ったかいがあるな」と選手たちに話し、チームは勢いに乗った。

第2試合は青学大が終盤までリードしていたが、国学院大が8回に5点を挙げて逆転勝ち。亜大の優勝が決まった。【保坂淑子】

▽巨人平内　後輩たちの活躍がとてもうれしいです。次の全日本選手権で日本一を目指して頑張ってください。

▽巨人北村　母校の活躍が刺激になっています。次の全日本大学野球選手権でチーム一丸となって優勝目指して頑張ってください。