新型コロナウイルス陽性明けで2軍調整中の阪神藤浪晋太郎投手(28)が、21日ぶりの実戦マウンドで快投した。7回から登板し、2イニングを無四球5奪三振1安打で無失点。最速は157キロを計測した。

1イニング目から直球の威力が際立った。先頭の6番リチャードにはいきなり157キロを計測した後、外角カットボールで見逃し三振に仕留めた。7番増田は156キロで空振り三振。代打周東には156キロを中前にはじき返されたが、9番緒方からは155キロで再び空振り三振を奪った。

2イニング目は1番川原田をフォークで空振り三振に仕留めると、2番佐藤直は155キロ直球で一直。最後は3番のドラフト2位正木から内角高め152キロ直球で空振り三振を奪った。

藤浪は今季、開幕投手に内定していた青柳の新型コロナウイルス感染を受け、急きょ代役で2年連続2度目の開幕投手を務めた。ここまで1軍3試合に先発して0勝1敗、防御率6・00。12日のスクリーニングPCR検査で陽性と判定され、隔離期間を経て20日から2軍練習に合流していた。

今回は4月8日の1軍広島戦以来の実戦マウンド。1軍ローテ復帰へ、上々の再スタートを切った。

 

◆藤浪の投球内容

【7回】

6番リチャード…2ボール2ストライクから外角139キロカットボールで見逃し三振

7番増田…1ボール2ストライクから高め156キロ直球で空振り三振

代打周東…フルカウントから156キロ直球で中前打

9番緒方…2死一塁。1ボール2ストライクから155キロ直球で空振り三振

 

【8回】

1番川原田…2ボール2ストライクから低め140キロフォークで空振り三振

2番佐藤直…1ボール2ストライクから155キロ直球で一直

3番正木…フルカウントから内角高め152キロ直球で空振り三振

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