阪神矢野燿大監督(53)が積極的な代打&代走策で最大6点差をひっくり返した。8回にこの日3本目となる大山の12号ソロで1点差に迫ると、糸原、ロハスの連打で1死一、二塁。続く代打糸井が四球を選び満塁とすると、代打山本の右前打で同点に追いついた。そして島田が押し出し四球で勝ち越しに成功。糸原に熊谷、ロハスに植田、糸井には坂本と惜しみなく代走のカードを切った。矢野監督の一問一答は以下の通り

 

(テレビインタビュー)

-すごいゲームでした

矢野監督 「いやぁ、興奮しています」

-終盤はとても6点差あったようには感じなかった

矢野監督 「そうですね、本当にスタメンのメンバーもそうですけどね、特に後から行った嘉男(糸井)とかね、山本ヤスとか、北條もタイムリーを打ちましたし。全員でね、俺たちの野球ができたかなと思います」

-大山の3本塁打は本当に価値があった

矢野監督 「そうですね。センター方向にやっぱり悠輔がホームランが出だすと、やっぱりいい状態だなという感じがありますし、悠輔らしいね、高い放物線を描いた素晴らしい3本になりました」

-8回は糸原、ロハス、糸井と、顔もある面々が四球を選んだ

矢野監督 「本当にね、全員ヒーローの野球ができましたし。最後ベンチでね、片山しか残っていなかったですけど、行くしかないと思っていきました」

-日本ハムが満塁でスクイズをやってきたが、こちらも8回に満塁でスクイズ

矢野監督 「何が一番点を取れるかを考えると、それが一番かなというところで。決まらなかったですけど、思い切っていくしかないなと思いました」

(囲み取材)

-8回は延長もある中で片山以外の野手をつぎ込んだ

矢野監督 「俺の中の反省も、この前(5月26日楽天戦)、拳弥(長坂)に代走を出さなかったのを、あそこはちょっと俺も『まだ行けるんじゃないか』『まだ代えどころがある』と思ったし。『拳弥でもかえれるんじゃないか』というのもあった。あそこは自分でも反省して、あのゲームから行くべきところは行くっていうところは、ここは行った中でどう考えるかっていうのが、いっぱいね、オレの責任でしちゃったけど、自分なりに反省して。次どうするかっていうのを考えたところではそういうふうにやっていかないとなというふうに考えさせられた試合だった。そういうところではいくしかないかなと」

-積極性や攻める姿勢を

矢野監督 「野手にもそういう話をしたので、それはさっき言ったように自分自身にもつながるし、監督やらせてもらってからずっと言い続けてる『超積極的』っていうのはオレたちの野球の中でも大事にしたいテーマなので。そういうところもそうだし、諦めないっていう試合をやってくれたし、全員野球をやってくれたし、ホントに『俺たちの野球』っていうのを、しっかりやってくれたなと」

-新庄監督は満塁からエンドラン。彼らしい

矢野監督 「俺も見ててそういうのをやってるのは知ってるし、新庄監督ならいろんなことをやるっていう。これが作戦ってこっちが出したとしても選手がやる。お互いがかみ合わないとなかなかその結果に結びつきにくいんで。そういうところでは新庄監督の思いっていうのが、選手がやり切ったっていうのがすごいというか。というふうには見てたけど」

-メンバー表交換ではどのような言葉を

矢野監督 「お互い楽しく、ね。楽しむっていうことを俺も大事にしているし、新庄監督はもちろんそういうことを大きなテーマにしてやっている。俺も1年間、いかに楽しむかっていう。それは毎日結果は気になるし、負けたらどうしよう、打てなかったらどうしようって、いろんなことを考えてなかなか楽しむってことは簡単じゃないって俺もこの4年間やっていても自分でも実感しているし、でも、お互いそういうテーマを持ってやっているし、お互い楽しくやろうと」

-新庄監督が作ろうとしているチームをどのように見ている

矢野監督 「まあ、やっぱり1年目って変わりやすい部分がやっぱりあると思うし。1年目は1年目の難しさはもちろんあるんだけど、新庄監督しかできない思い切った変革っていうのをやるとキャンプからオープン戦とやってきて。それがこういう野球をするんだというのは選手も理解し始めているような感じには見えた。新庄監督しかできないという部分にもチャレンジしていると思うし。それは、大きな、勇気ももちろんいると思うし、自分の野球はこういう野球なんだという中心があるからこそ、いろいろできるんだと思う」

-今季最多の観衆。新庄監督の人気も

矢野監督 「そりゃコマーシャルもあれだけ出てるんだから(笑い)。それはね、これだけ人を集めることができる監督だし。そういう魅力っていうのはね、もちろん観客動員とかそういうのにも、もちろんつながっているし。ましてやね、このタイガースでスタートして、プロ野球人生の多くをこの球場で歩んだ選手なので。タイガースファンの思い入れも、俺も一緒に戦った同僚でもあるんで。そういうところではファンの人も俺らもいろんな思いもあって、そういうファンの人が来てくれるんだと思う」

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