8年ぶり3度目出場の静岡大が、8回コールドで東日本国際大に敗れた。前回出場した2014年の1回戦でも1-2で屈した相手に雪辱を果たせず、初戦敗退。高山慎弘監督(41)は「選手たちは頑張ってくれた。負けは監督の経験、力不足」と唇をかんだ。

先発のエース吉田哉太(かなた、3年)が、1回裏に先頭打者弾を含む2発を浴びた。教育実習もあり、公式戦の登板は約1カ月ぶり。5戦無敗、防御率1.58で今春の静岡学生リーグ最優秀投手に輝いた本来の姿とは程遠く、2回途中7安打6失点で降板した。

打線も、あと1本が出なかった。6回に訪れた無死満塁の好機で無得点に終わるなど、10安打で3得点。7回に意地の左中間ソロを放った竹田龍平内野手(4年)は「チームに勢いがつけば良かったですけど…」と肩を落とした。序盤に失った流れを最後まで取り戻すことはできなかった。

悲願の全国初勝利は、持ち越しとなった。竹田は「技術や戦術、気持ちの面で、まだまだ高められる部分があると感じた。もっと上を目指したい」。指揮官も「私が一から勉強しなおして、秋、来春とこの舞台に必ず戻って来て結果を残したい」と再挑戦を誓い、大舞台を去った。

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