ロッテのエンニー・ロメロ投手(31)が5勝目を挙げ、チームを3位タイに浮上させた。

野村のソロのみで6回1失点。「ファイターズもしっかりと振ってくる打線と知っていたので、そこを抑えることができて、チームに勝ちをもたらすことができて本当にうれしく思っています」と喜んだ。

初回、いきなり同じドミニカ共和国出身の1番アルカンタラに6球連続ファウルなどで11球を要するも、左飛に打ち取った。「しっかり抑えるという強い気持ちを持って」。カウント3-1になっても、折れずに粘りきった。

佐藤都志也捕手(24)とのバッテリーが板についてきた。「試合のない日でもたまにコミュニケーションを取ったり、試合中は次の回の打者はここが得意だ、不得意だというところを話しながら」と通訳を介しての会話量は多い。

「彼は特に、試合中に『ここがダメだよ』『さっきのボール、ここは失投してるよ』『こうしたほうがいいんじゃない』というアドバイスもしっかりくれるというところがとても気に入って部分ですし、そこはすごく僕の助けになっています」

佐藤都はマスクをかぶらない日は、一塁手として中軸を打つこともある。ロメロも「素晴らしい選手。左打者としても貴重な打点を稼いでくれる打者で、ラインアップに彼が1人いるっていうのはとても心強い」と相棒をたたえる。

サインに首を振るシーンはこの日もいくつかあったが、2人を中心にしっかりイニングを進めた。「この調子を続けて、チームを1つずつ順位上げて、プレーオフに進出できるよう頑張っていきたいです」。佐々木朗-松川の完全試合バッテリーが世間から注目される中、ロメロ-佐藤都もなかなか味がある。【金子真仁】

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