来季の補強へ向けて、日本ハム新庄剛志監督(50)が、仰天プランをぶち上げた。これまでも、俊足選手を4番で起用するなど作戦面で重視してきたが、今度は「陸上選手をドラフトにかけてもいいのかな」と、今秋のドラフト会議で異種競技からのサプライズ指名を球団フロントに“おねだり”。「足の速い選手があと5人ぐらいいたら、めちゃくちゃ面白くなる」と青写真を描いた。

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日本ハム新庄監督が「陸上選手をドラフトにかけてもいいのかな」と、球団フロントに仰天の“おねだり”だ。新庄采配の中で、足を使った作戦は不可欠。チームには、球界屈指の俊足を誇り、4月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた五十幡がいるが「足の速い選手があと5人ぐらいいたら、めちゃくちゃ面白くなると思う」と青写真を描く。

新庄監督 1番から9番まで50メートル5秒台の選手を並べたチームと、ホームランをガンガン打つ打者を並べたチーム。どっちが強いのかな? 村上君(ヤクルト)が9人いた方が、そら強いよね(笑い)。でも、守っている方は5秒台が並んでいる方が気持ち悪さはある。ソフトバンクの三森君と周東君、ロッテ高部君…。9人いたら気持ち悪い。

日本ハムで異種競技からの獲得と言えば、11年ドラフト7位で指名した早大ソフトボール部の大嶋匠が記憶に新しい。球界全体で見れば、87年に西武がドラフト外の練習生として獲得したやり投げの日月(たちもり)哲史のほか、68年にロッテがドラフト9位で指名した、当時の陸上男子100メートル日本記録保持者の飯島秀雄らがいる。陸上でメキシコ五輪にも出場した飯島は代走専門選手としてプレーし、実働3年で23盗塁をマークした。

ドラフト指名で狙う陸上選手は「野球経験ゼロ。そこから鍛えていく」とBIGBOSS。「練習をしても、足が遅い選手を速くすることは出来ないから。持って生まれたもの」。今年のドラフト会議は10月20日。超サプライズ指名は、実現するか? 【中島宙恵】

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