西武中村剛也内野手(38)の通算三振数が1956となり、日本新記録となった。

7回2死二、三塁。いつものようにヘルメットをかぶり直し、力を抜いてバットを立てた。カウント1-2からの4球目。オリックス黒木のストライクからボールに落ちるフォークにバットを止められなかった。空振り三振。1914試合目、7501打席目。通算1956個目。前日5日オリックス戦で清原氏の1955に並んでいたが、この三振で単独最多になった。表情を変えず、ベンチに戻った。

4回には先制のホームを踏んだ。相手悪送球で出塁し、三塁から高木の浅い左飛に激走し、スライディングで生還。6回には左前打でチャンスを演出した。

現役最多の通算446本塁打。プロ21年目も変わらず、大きな戦力であり続ける。結果を残してきたからこそ多く三振しても打席に立てる。希代のスラッガーゆえの偉大な記録だ。

中村はプロ2年目の03年9月28日日本ハム戦で1軍デビュー。カブレラの欠場で白羽の矢が立ち、「4番一塁」で出場した。初回2死三塁から、ミラバルから中堅フェンス直撃の先制二塁打を放ち、3回の第2打席に三振。これがプロ初三振だった。

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