阪神大山悠輔内野手(27)は初球宴でロッテ佐々木朗との再戦を熱望した。監督推薦での初出場に「本当にうれしい」と感謝。対決したい相手には「令和の怪物」を指名した。「交流戦の時もワクワクして打席に立てた。オールスターではもっと楽しめると思う。シーズンとオールスターではボールが違うと思うので感じたい」と目を輝かせた。

佐々木朗とは2年連続で5月にしのぎを削っている。昨季は甲子園で二塁打を放つなど2打数1安打1四球。今季はZOZOマリンで3打数無安打に封じ込められた。「本当にすごかった。あの若さでオーラもあったし、フォークや真っすぐスピードもなかなか見られないボールだった」。今度は純粋にガチンコ対決を楽しむつもりだ。

3年前の球宴では当時新人だった近本が初回先頭打者弾、サイクル安打を達成。その日は食事の席で同学年の奮闘を速報で逐一チェックし、「これサイクルヒットじゃない?」と盛り上がったという。自身は今回がプロ6年目での初出場。「自分の持っている力をすべて出し切りたい。いい意味で野球を楽しみたい」。

ホームランダービーにも選出され、第1戦前に西武山川と準々決勝を戦う。ベンチ、グラウンドで並みいる強打者と接点を持てる、またとない機会だ。「自分から話しかけるのは得意ではない」と照れ笑いしつつ「全員から技術を盗むぐらいの気持ちで」とも強調。後半戦への活力も貪欲に探し求める。【佐井陽介】

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