西武森友哉捕手(26)が、2打席連続アーチを放った。3回は右翼ポール際へ3号ソロ、5回は左中間へ4号ソロを運んだ。

まずは天才的なバットコントロールを見せつけた。3回1死。オリックス宮城の外角高め126キロスライダーにタイミングはずらされた。だが、並の打者とはものが違う。下半身は耐えながら、バットは遅れて出した。白球を捉えると、左手をバットから離しながら、大きくフォロースルー。崩されながら芯に当てた。

打球は右翼ポール際にゆっくり舞い上がった。なかなか落ちてこない。右翼手杉本がフェンスにへばりついた。その上を通過した。着弾点はヒットゾーンどころか、スタンドだった。「うれしいです。貴重な追加点になってよかった」。貫禄たっぷりに、ゆっくりダイヤモンドを1周した。

これで終わらない。5回2死。今度は左中間にかっ飛ばした。宮城の外角低め143キロ直球を完璧に捉えた。打球は逆方向でも大きく伸びた。「理想の形で打てました」と話した。

試合前まで打率2割5分。本塁打も2で、前に放ったのは7月5日オリックス戦と約1カ月前だった。2打席連続弾は、20年7月30日以来3度目。勝負の夏に、完全復活を印象付ける。まさに森らしい放物線を描いた。【上田悠太】

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