楽天は西武に逆転勝ちし、貯金を1に増やした。前日13日に5割となり、借金生活へ突入する危機だったが、終盤に打線が奮起した。

積極継投策で反撃ムードを作った。先発藤平は最速152キロを計測し、力強い投球を見せた。1、2回は無安打無失点で封じるも、3回1死から呉念庭、若林の連打と四球で満塁のピンチを招いた。源田への初球で打ち取ったが、ゴロが藤平のグラブをはじき、二塁手浅村の逆を突く形に。不運な打球で2点を失った。3回3安打2失点で降板。それでも「状態は悪くなかった。1イニング1イニングをしっかり抑える気持ちで投げました」と手応えをつかんでいた。

4回からは福井が2番手で登板するも、山川にソロを打たれて失点。リードを3点に広げられた。5回は酒居、6回はブセニッツが無失点。悪い流れが続いていたが、リリーフ陣が辛抱強く投げ込んだ。6回2死浅村の打席で、降雨のため27分の中断。再開後は流れが変わった。

7回に5番手で登板した宮森が3者凡退で打ち取ると、直後の攻撃で先頭島内が左翼へソロ。無死二塁で辰己が右翼へ2ランを放ち、一気に同点に追いついた。辰己は「流れが悪かったので1発を狙おうと思って打ちました」と納得の打撃だった。8回1死三塁で浅村が右翼へ犠飛を放って勝ち越し。最後は守護神松井裕が締めた。

7投手の継投で、辛抱強く粘っての勝利。試合終盤まで静まり返っていた楽天生命パークが、勝利に沸いた。

▽楽天浅村(8回1死三塁で決勝の右犠飛) ほっとしましたね。ちょっといいところ持っていっちゃったっていう感じです。

▽楽天西口(8回に6番手で登板。3者凡退に打ち取り、今季4勝目) 流れを持ってこられるようなピッチングを続けていけるように頑張っていきたい。

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