侍ジャパン栗山英樹監督(61)が14日、あらためてエンゼルス大谷の進化に目を細めた。メジャー視察を終え、成田空港着の航空機で帰国。機上にいた間に愛弟子は26号本塁打を放っていた。「なんで昨日じゃないの」と笑顔。約10日間で5試合を視察した。最後に見たエンゼルス戦で、大谷は4打席凡退だったことを踏まえた冗談だった。

アメリカ滞在中、エレベーターの係員から「大谷翔平をありがとう」と言われたことが、一番うれしかったという。「僕は何もしてません。ただ、翔平をみんな愛してくれている。いろんなことを乗り越えて、高いレベルでやれるようになった。体は心配だけど、前に進んでいると感じる」と目を細めた。

個々の事情があるため、来春WBC代表に誰を呼ぶかは明言していない。ただ、オンラインも含め、米国でプレーする日本人選手全員とコンタクト。メッツ傘下マイナーの加藤とも話した。「みんな(日本のためにという)そういう気持ちでいてくれている」。今後は1次ラウンド同組の韓国の視察も検討中。2月中旬からをメドに宮崎で代表合宿を行うことも決まった。着実に準備を進める。【古川真弥】