阪神は今季2度目の6連敗となった。元気のなかった打線が0-4から追いつく意地を見せたが、同点の9回に守護神岩崎優投手(31)が重盗で勝ち越しを許した。

9回は1死一、三塁から中日の両走者が走った。スクイズを見抜いて、高く外した岩崎の投球は捕手の梅野も捕れない“大暴投”。痛恨の決勝点になった。めずらしいプレーで決着。記録は重盗となった。

野手の主力を軒並み欠くチーム事情は変わらない。この日は3年目の井上広大外野手(21)が今季初昇格し、さっそく「7番右翼」で2年ぶりの先発出場。チャンスをつかんだ大砲候補だったが、無安打で起爆剤にはなれなかった。不振にあえぐアデルリン・ロドリゲス内野手(30)も沈黙を続けた。

先発のジョー・ガンケル投手(30)は5回4失点(自責2)。失策も絡んで先行を許した。8月17日の中日との前回対戦では8回1失点と好投していたが、6勝目はならなかった。阪神の1試合3失策は今季最多タイだった。

ただ、打線は意地も見せた。11日DeNA戦(横浜)の初回以来、今季最長の30イニング連続無得点で迎えた5回に一挙4得点で同点に追いついた。山本泰寛内野手(28)の中犠飛で1点を返すと、メル・ロハス・ジュニア外野手(32)の左越え7号3ランが飛び出した。

だが、追い越すまでの勢いはなかった。その後は中日の継投にかわされた。

阪神の同一カード3連敗は8度目。7月20日以来の借金3となった。

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