打順組み替え成功ヤ!!3年ぶりに「1番」で起用されたヤクルト山田哲人内野手(30)が、先頭打者本塁打を含むマルチ安打でチームをけん引。

今季ワーストの連敗を7で止め、両リーグ最速の60勝に導いた。

1点を先制された直後の1回先頭。DeNA坂本の初球を左中間席へたたき込んだ。2日中日戦以来となる18号ソロに「初球からフルスイングする気持ちで打席に入りました。一発で仕留めることができました」。19年7月28日広島戦以来の1番起用に、ひと振りで応えてみせた。

打撃不振のチームは、山田以外も打順を組み替えて臨んだ。サンタナを来日2年目で初の2番に配し、3番には2試合連続で塩見を起用。高津監督は「気分転換もあるしね。選手が思いきってプレーしている中で、采配とか起用とか、僕が思いきってやらないでどうするんだと。いろいろ考えて今日のオーダーになりました」と意図を説明。1球で期待に応えたキャプテンには「びっくりしたね。まさか初球から、あんなバッティングをするとは」と想定を上回る結果だった。

山田は8月に入り、この日までの9試合で打率1割2分9厘、1本塁打、2打点と調子を落としていた。それが一転、5回にも中前打。得点にこそつながらなかったが、復調気配を漂わせた。高津監督も「全然心配していません。野球人としてはもちろん、人としてもすごく評価している男なので。責任感を持ってキャプテンとしてチームを引っ張ってくれる」と信頼を寄せるチームの柱。この男を中心に、再び上昇気流をつかみにいく。【鈴木正章】

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