阪神糸井嘉男外野手(41)の今季限りでの現役引退が13日、発表された。この日の午前中に、兵庫・西宮市のホテルで引退会見を開いた。

 

▽阪神平田2軍監督 ファームでも取り組む姿勢を見てるけど、最後まで野球に対する自分の姿勢を貫いて、若いやつにいい見本になってくれた。あれだけのスーパースターで、実績もある選手が一生懸命アップから入ってやる。礼儀正しいし、野球に対する姿勢は本当に感心する。『若い子たちに打席は(譲るので)そういうときは遠慮なく言ってくれませんか』って言ってくれたり。人間的に素晴らしい選手。本当にお疲れさんって嘉男に言いたい。

▽阪神工藤2軍外野守備走塁コーチ(4年間日本ハムでチームメート) まさしく超人で。もう50歳くらいまでいけるんじゃないかなという感じで見ていました。阪神に来て、あまりサポートできずに申し訳ない気持ちと、お疲れさまでしたという気持ちがあります。

○…井上が今季限りでの引退を発表した糸井に感謝した。「昨日の夜に連絡をいただきました。寂しい気持ちもありますけど、本当に感謝の気持ちで。嘉男さんから『期待してる』と言ってもらった分、頑張りたい」。年は20歳離れているが、同じ外野手として気にかけてくれていたという。若き主砲はこの日のソフトバンク3軍との練習試合でバックスクリーン直撃の豪快ソロ。糸井先輩への恩返しを胸に1軍を目指す。

 

○…及川が先発し、5回3安打2失点とした。1回から3回までは与えた四球で走者を背負ったが、無失点に抑えた。ただ、4回1死からソフトバンク育成川村にソロを浴びた。「ゾーンを狭くして自分を苦しめて、もったいないなと思います。調子が良かったので、もっと大胆にいけば良かった。そこはなおしていきたい」と振り返った。