阪神最年長の糸井嘉男外野手(41)が13日、今季限りでの現役引退を発表し、兵庫・西宮市内のホテルで会見を行った。

    ◇   ◇

糸井の母校・宮津(現宮津天橋)元監督の市田匡史氏(61)が、教え子の引退をねぎらった。「プロでも高校の時もそうですけど、ケガとの闘いもありながら、投手から打者になって、特に小さい子どもたちに夢を与えてくれた、そういうプロ野球生活じゃなかったかな」と感慨深げだった。

高校時代にすでに180センチ近くあったが、体は細かったという。「大学、プロに入ってからストイックに体も鍛えて、頑張ったんだろうなと今では思いますね」。細身ながらパワーは圧倒的で、「(糸井は)右中間のフェンスを越えて民家の瓦を割って、一緒に謝りにいったりはしましたね。右中間を越えるのは糸井くらいしかいませんでした」と武勇伝を明かした。

阪神でプロ野球人生を終えたことについては「高校の頃から阪神のファンで、当時は『福原さん(現1軍投手コーチ)が目標です』と言ってました。自分が一番行きたかった球団で終われたのは本人にとってもよかったんじゃないかな」と教え子の思いを代弁した。

【関連記事】阪神タイガースニュース一覧