ソフトバンク石川柊太投手(30)が初回の大量点に守られて6勝目を挙げ、チームを4連勝に導いた。「早い回に点をもらって楽に投げることができました」。打線が初回に大量5点をプレゼント。強打の西武打線を140キロ台後半の直球に自慢のパワーカーブなどを駆使して7回途中1失点に抑えた。

優勝争いの佳境、勝負の11連戦は3連勝で先発マウンドが回ってきた。「自分も触発されて、気持ちで投げました」。2回以降は毎回走者を背負い、4回には栗山の中前打で1点を失ったが闘魂全開。要所を締めて最少失点に抑えた。

女房役の「強気」の言葉も背中を押した。マスクをかぶる甲斐からイニング間に言われた。「『腕を振れ!』と怒られました。その声もあって、拓也(甲斐)のためにもと思って投げました」。6回は先頭山川に左前打を許したが、中村を空振り三振、オグレディ、栗山も仕留めて進塁すら許さなかった。藤本監督も「ストライクゾーンの中で適当に荒れてくれていたので、西武打線も絞りづらかったと思う」と粘り強い投球をたたえた。「次も勝ちにつながる投球をしたい」。2年ぶりのV奪回へ、背番号29が腕を振り続ける。【佐竹英治】

▽ソフトバンク嘉弥真(今季初の3連投で25試合連続無失点)「抑えることはできましたが、先頭バッターに四球を与えてしまった所は反省します。厳しい戦いは続きますが、1試合1試合1球1球を大事にしていきたい。明日からも試合があるので、チームに必要とされる場面で頑張ります」

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