ロッテ井口資仁監督(47)は16日、佐々木朗希投手(20)の今後について「抹消明けで1回投げられたらいいかなというところだと思いますけど、そこもまだ未知数なので」と、今後の回復の推移を見守りながら次回登板日を固める方針を明らかにした。

プロ3年目の今季は、初めて先発ローテーションに入り、基本的に中6日で、時には中10日前後なども挟みながら登板を続けてきた。ただ、疲労の蓄積もある。中11日で登板した14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)を5回1失点で終えると、15日に出場選手登録を抹消となっていた。

井口監督は「1年間の疲れはたまって来ていると思いますし、リカバリー的になかなか回復具合が遅くなっているので。そのへんは投げるか投げられないかはちょっと分からないですけど、あと1回くらい投げるチャンスがあったらいいなと思っています」と説明。残り13試合で、日程的には中6日で2度することも可能になるが「いや、2回はさすがにもうないです」と否定した。

台風接近で日程が変わる可能性があり、回復具合も合わせ、ローテーションは今後しっかり固めていくことになりそうだ。佐々木朗の再登録は25日以降となり、仮に同日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発となると、中10日での登板になる。チームはCS出場も狙える位置におり、そこから中12日前後でCSファーストステージの先発も可能にはなる。

一方で、上位進出へラストスパートするチームは、負けられない状況の戦いが続いている。佐々木朗も先発した試合では確実に勝利に導く投球が求められ、しっかり回復しているか否かはこれまで以上に重要な判断材料になる。

4月に完全試合を達成したことで、球界の枠を超えて騒がれた1年。規定投球回の到達は難しくなったが、自身初の2ケタ勝利は手の届く位置に来た。14日の試合後には「まずはケガなく1年間最後まで投げきることを目標にしながら、次も調整したいと思います」と話していた佐々木朗。快投での締めくくりへ、じっくり備える。【金子真仁】

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