中日が延長12回に追いつき引き分けに持ち込んだが、2年連続のシーズン負け越しが決まった。

先発小笠原慎之介投手(24)がヤクルト村上を無安打2三振に抑え、7回5安打1失点。延長12回に7番手福が村上の二塁打から2四球を絡め2点を勝ち越されたが、その裏に、阿部、木下の適時打で追いついた。試合後の立浪監督の一問一答は以下の通り。

-最後に追いついた

「あのへんの粘りはね。死球、四球でチャンスはもらったが。その前に何度か点を取れるところもあったが、最後はよく粘った」

-12回表に福は村上に打たれた後も続投した

「向こうの代打の右左の兼ね合い。川端選手は避けたいベンチの考えもあった。結果、打たれたのは川端選手。これは、こっちも考えて相手と勝負しているので」

-村上の二塁打はフルカウントからスライダーが甘く入った

「最悪、本塁打だけ防いでくれればと。そういうところで、甘く入ったら打たれる。はじめから歩かせるつもりでいっていない。(福は)ていねいに攻めながら、空振りも取れている。最後は甘くなったのは、しっかり反省して。勝負どころでこれから、投手はいかにいいところに投げるかの勝負だけと思う。打者は勝負どころでどれだけ打てるか」

-先発小笠原の内容は

「ちょっと球数が多かったが、1点で抑えている。ここのところ、ずっとがんばっている。今日も代わったあとに(勝ち越しチャンスがあり)惜しかった。なかなか勝ちがつけられていない。そのへん(残り10回1/3での規定投球回到達)は何とかクリアはさせてあげたいと思っている。サイスニードは立ち上がりから良かった。昨日はああいう形で点を取って、つながっていかないのが今年の課題でもある。1つの原因は速い球の先発に弱いのがはっきり出ている。これはシーズン終わりになったが、改善されていない」

-村上には外角攻めを徹底した

「今回、(村上は)そんなに状態は良くない。ずっとあの調子だと、本塁打100本打つ勢い。どんな打者でも多少、調子の波はある。今回は比較的、村上選手にしたら状態は良くないのかなとベンチで見ていた」

-6回に勝ち越せたチャンスも

「それがうまくいっていたら順位ももっと上に行っていると思う」

-今季の勝ち越しはなくなった

「最後まで勝つために全力を尽くして、我々を含めて選手も課題をしっかり(シーズンが)終わってからやっていかないといけないと思っている」

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