3位阪神が巨人との今季最終戦で接戦の末に敗れ、優勝の可能性が完全に消滅した。
17年連続のV逸で、自力でのCS進出の可能性もなくなった。この日首位ヤクルトが中日戦で引き分けとなり、勝てばV逸を阻止できたが、惜しくもかなわなかった。また4位広島がDeNAに勝利し、ゲーム差のない5位巨人とともに0.5ゲーム差まで迫られ、クライマックスシリーズ(CS)に黄信号がともった。
試合は2回に佐藤輝明内野手(23)が8月20日の巨人戦(東京ドーム)以来、自身22試合ぶりの1発となる19号ソロで1点を先取。しかし先発の西勇輝投手(31)が5回2死三塁から吉川に今季巨人戦29イニング目で初失点となる同点タイムリーを献上。さらに6回に中田、ポランコにソロ2発食らうなど、6回8安打3失点で9敗目。2年ぶりの2桁勝利もお預けとなった。
矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。
-先発の西勇は粘りながら投げたが、1発にやられた
矢野監督 「この球場やしね、向こうの打線を考えれば。もちろんケアはしてるけどね、ちょっと浮いたところを打たれたという感じかな」
-打線も食い下がっていいところを見せただけにバントミスなども
矢野監督 「まぁね、もちろん負けるには原因あるし。まぁ、ホームランガンガンというチームではないので、まぁそういうところをしっかりやっていかないと。後から振り返るとね、そういうところをかなっていうのはどうしても出てしまうので。まぁ残りの試合まだあるので、しっかりやるようにしていくしかないかなと思います」
-佐藤輝は1発をきっかけに。
矢野監督 「いや、まぁ…まぁそらそうしてほしいけどね」
-今日で数字上優勝の可能性が無くなった
矢野監督 「いやいやもう、それはもう厳しいのは十分わかってるしね。まぁもちろん優勝というのはもちろん狙ってそこを目指してやってきたんで。まあでもまだ目標はあるんでね。しっかりやっていきます」
-開幕から戦力が整わず、途中も離脱などで戦力がなかなか整わない難しいシーズンだった
矢野監督 「まだシーズン終わってないからね。そんなん難しいのはどこも難しいからね。理由にはならないかなと思います」
-この先、CS圏内を死守して、日本一へ向けては短期決戦を勝っていくために必要なものは
矢野監督 「死守っていうつもりはないね。そんなん守りにいって取れるもんじゃないんと思うんで。奪い取るしかないと思うし。消極的な野球はずっと言って来てるように俺らの野球じゃないし。それでCSっていうところは取れるとは思わないんで。より積極的にっていうところは必要やと思うし。粘りとかも、もっともっと必要になってくると思う。結局は自分たちの野球をどれだけできるかっていうところにつながると思うんで。それしかないと思います」