西武平良が来季の先発転向を強く訴え、サインを保留したことを受け、渡辺久信GM(57)は頭を悩ませた。

2日、埼玉・所沢市内の球団事務所での契約更改交渉後に「なかなか難しい。また現場とも話をして、着地点を見つけます」と話した。

19年オフから先発挑戦を熱望し、来季こそという平良の希望とチーム事情。その折衷案として、来季の1年はリリーフ、2年後から先発挑戦という提案をした。しかし、平良の決意は固く、4日に再交渉となった。

渡辺GMは「平良の言いたいこと、気持ちは分かる」と理解を示す。ただ個人の意向だけで、配置を決められないのも事実。勝つためのマネジメントが必要になる。松井監督含め、球団は優勝を目指すには、平良をリリーフを起用したいと考えている。替えがきかないの存在だけに難しい。

「チームの編成上、後ろに強力なピッチャーがいるのと、いないのでは大きく違う。チームとしたら、平良は先発より後ろにいて欲しい。チームで戦っている以上、個人の考えだけでなく、現場の考えもある。やっぱり彼はスペシャル選手なので、簡単に先発転向とはいかない」と話した。