来年のドラフト候補に挙がる法大の今泉颯太内野手(3年=中京大中京)と最速149キロ左腕の尾崎完太投手(3年=滋賀学園)が15日、来季にかける思いを語った。

今秋は、投打がかみあわず4勝8敗の勝ち点1で5位に沈んだ。新チームの主将を務める今泉は「課題は勝負強さ。1本、1球への思いが欠けていたと思う」と振り返った。

シーズン終了後には、全体ミーティングで元監督の山中正竹氏(75)から「うすっぺらい野球はやめろ」と叱咤(しった)激励を受けた。今泉は「当たり前のレベルを上げる、という言葉が印象に残った。相手に隙を見せないようにしたい」。エースとして期待がかかる尾崎は「心に染みました。悔しい思いもある」と言葉を受け止めた。

今オフは、まず個人の力を伸ばすことをテーマに掲げる。加藤重雄監督は「この秋は、本当にきつい思いをした。(チームを)変えるには、普通にやってはダメ」と厳しい言葉で選手たちに伝えている。

尾崎をはじめ、武冨陸投手(3年=日大藤沢)、篠木健太郎投手(2年=木更津総合)ら投手陣の層は厚い。監督は「投手陣が1番のポイントになる。もっと投げきる力をつけてほしいと言った」。連日、ブルペンに入る尾崎は、今月だけで約1000球を投げ込んでいる。「一番濃い冬を送っている。春には最速153キロが目標。プロにいくのは当たり前で(ドラフト)1位を目指す」と力強く話した。【保坂恭子】