BC新潟に今季、練習生として入団した内田健太投手(22=創価大)が、強い覚悟で独立リーグに挑む。

練習生を含む新入団8選手の中で、自主トレへのチーム合流一番乗り。8日から先輩に交じってトレーニングは急ピッチだ。リーグは3月9日にキャンプインし、4月8日に開幕する。

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内田は腹をくくって厳しい世界に飛び込んだ。昨年12月2日の新入団選手会見の翌日には不動産業者を通じて長岡市内の住居を決め、新入団選手の誰よりも早く8日から新潟の自主トレに合流した。「野球に専念する」と3月18日に行われる創価大の卒業式も欠席するつもり。目標に向かって、野球一色の生活に入っている。

「まず、練習生から契約生になること。1日でも早く試合で投げたい」。身長180センチ左腕の直球の最速は146キロ。「相手打者のバットの芯をうまく外すのが持ち味。制球に自信がある」とストロングポイントを自己分析した。持ち前のスライダー、カーブ、フォークの切れ味にも自信を持っている。自主トレでテーマにするのは低めの直球の伸び。「筋力が足りないと感じている」と筋トレも多く取り入れていく。

同じ創価大から鈴木颯人投手(21)と篠田大聖外野手(22)が新加入。3人の中で練習生スタートは1人だけだ。「2人は野球に対して熱い」と内田は大学の同僚を評したが、もちろん熱さは負けない。「まずはアピール」と最終目標のNPB入りへ、内田は練習生からはい上がるつもりだ。【涌井幹雄】

◆内田健太(うちだ・けんた)2000年(平12)5月10日生まれ、愛媛県出身。宇和島東高-創価大。野球は宇和町小時代に宇和フラワーボーイズで始める。180センチ、78キロ。左投げ左打ち。