第5回WBCで侍ジャパンを3大会ぶり3度目の世界一に導いた栗山英樹監督(61)が27日、都内にある日本記者クラブで会見した。

かつて長嶋茂雄氏が代表選手たちに「あなた方は、野球界の伝道師」と伝えたことを引き合いに、今回の“23年侍”にも同じように伝えたことを明かした栗山監督に、質疑応答で台湾メディアの記者から「将来は台湾で野球の伝道師になってもらえませんか?」との“リクエスト”を受けた。「僕がですか?」と思わず笑みを見せた栗山監督だったが、アジア野球の発展へ向けて熱く語った。

栗山監督 台湾は、王柏融選手がファイターズへ来る時に台湾まで行きました。たぶんあの時、大谷翔平がアメリカへ行くくらいの感じで(台湾の)皆さんがボーロン(王柏融)に期待していて。(野球への)熱さというものは僕も感じました。翔平も(WBC決勝戦直後に)言ってましたけど、このアジアが持っている文化の良さがあり、僕はすごく野球というスポーツが(アジアの文化に)合っていると思っている。本当に「台湾が」とか「韓国が」という時代ではないので。みんなで手を取り合って、アジアの野球が発展していくように、僕も頑張っていきます。