東都大学野球春季リーグ戦が開幕し、昨秋リーグ優勝した国学院大が開幕戦を制した。

3回無死一塁から、中西流空外野手(2年)の右前適時打で先制。投げては今秋のドラフト候補に挙がる武内夏暉投手(4年)が真っすぐを軸に、7回を投げ6安打5奪三振。8回からは坂口翔颯投手(3年)につなぐ完封リレー。2投手のテンポのいい投球が攻撃につながり、8回には4得点を挙げて日大を引き離した。

武内が成長を見せた。昨秋は、リーグ戦優勝を果たし明治神宮大会に出場するも、決勝で明大に敗戦。あと1歩で日本一を逃した。決勝で先発した武内は「悔しかった。今年は勝ち続けて絶対に日本一になろうと決めた」。

もう一段階、上の力をつけるために。この冬は、肩甲骨、股関節の柔らかさにこだわって練習。「無意識の中で体が動いている感覚。球質がよくなりました」。強い力を加えなくとも、質のいい球が投げられるように。鳥山泰孝監督(47)も「肉体的にレベルアップできて、球質が上がっていますね」と、武内の成長に声を弾ませた。

エースの好投で、秋春連覇へ好スタートを切った。武内は「自分が先発してピッチャーが引っ張っていきたい」と力を込めた。