初戦に敗れた大体大が19安打9得点と快勝し、1勝1敗で第3戦に持ち込んだ。

活発な打線を4番弓埜(ゆみの)祥太郎内野手(3年=履正社)が引っ張った。初回こそ2死二塁から右飛に倒れたが、3回2死三塁からは左前へ適時打。「1本出て気持ち的に大きかった。1打席目の分も打とうと思った」と巻き返した。

4回にも左前適時打が飛び出すと、4点リードの6回には無死満塁から右前へ3打席連続となる適時打が生まれてリードを広げた。8回にも左前へクリーンヒットで大学入学後初の4安打。3打点を稼ぎ、「昨日の試合で打てなかったので、チャンスで今日は絶対打つという気持ちで全打席に立った。いいところで打てて良かった」と振り返った。

弓埜は今春リーグから初めて4番に座る。「4番はチャンスで回ってくるので打たないと点数も入らない。長打とかホームランじゃなくて、たまったランナーを1点でも多く返すことを目指している」と思い描いた通りの活躍で勝利に導いた。

中野和彦監督(64)も「昨日は全然打てなかったので、今日はよく打線が打ってくれた。弓埜がここという場面で打ってくれて助かった。打線を引っ張ってくれた。明日に弾みがつく勝ち方をしてくれた」と4番をたたえた。

1勝1敗のタイに戻して、10日の第3戦に望みをつないだ。弓埜は「入り(最初)からというのがこのチームの課題。何としても先制点を取って勝ちたい。明日もチャンスで4番の仕事をしたい」と必勝を誓った。