今秋のドラフト候補に挙がる最速149キロ右腕・東京ガスの皆川喬涼投手(23=中大)は先発し5回1/3を6安打4奪三振無失点だった。試合後は「毎回ランナーを出してしまったのがだめだった」と振り返った。

初回から攻め込まれ、得点圏にランナーを出す展開が続いた。それでも「ランナーを想定した練習を強化してきた」と落ち着いて無失点に抑えた。6回に四球と三振で無死一塁となったところで降板。スカウトのガンではこの日の最速は142キロだった。

5球団7人のスカウトが視察。DeNA篠原スカウトは「春先よりバランスも出力も戻ってきた」と話し、ロッテ松田スカウトは「力感のないフォームで球の質がいい」と評価した。

皆川は「球数を気にして投げてしまっておきにいってしまった。でもそこを考える余裕が出てきたのはレベルが上がってきたかなと思う」と話した。

試合は投手戦となり7回まで両チーム無得点。8回東京ガスの攻撃。先頭の山口翔大内野手(28=慶大)が内野安打で出塁。次の小野田俊介外野手(30=早大)の打席の際に相手投手が暴投し山口は三塁まで進塁。無死三塁で小野田が左越えの適時二塁打を放ち、この1点が決勝点となった。