法大が終盤に勝ち越し、2勝1敗で慶大から勝ち点1を挙げた。加藤重雄監督(66)は「2人の投手がよく抑えてくれた。(今泉)主将の1発もようやく出て、勢いがついた。4年生がよく打ってくれた」と話した。

1-1で迎えた8回、4連打で勝ち越した。1死一、三塁、吉安遼哉捕手(3年=大阪桐蔭)の右前適時打で1点。さらに1死一、二塁で篠木健太郎投手(3年=木更津総合)も左越え二塁打で続き、もう1点を追加した。

9回には、今泉颯太内野手(4年=中京大中京)が今春第1号となるソロを放ち、3点差に広げた。9日の試合では無安打だった今泉は「外野は越えたかなと思ったけど(スタンドに)入らないと思って、全力で走っていたら、入っていました」と笑顔。ベンチから見ていた篠木は「正直、感動して涙が出そうになりました」と話した。

9日に先発して114球を投じた篠木は連投になったが、5回を被安打1の無失点。通算5勝目を挙げた。