早大は9回の土壇場で法大に逆転負けを喫し、勝ち点を落とした。

小宮山悟監督(57)は、開口1番「残念な負け方」と振り返った。1点先制され迎えた4回2死二塁、5番吉納翼外野手(3年=東邦)の中前適時打で同点に追い付くと、6回には1死満塁から4番印出太一捕手(3年=中京大中京)の左犠飛で勝ち越しに成功。このまま逃げ切るかと思われたが、9回、救援投手陣が踏ん張りきれず、逆転本塁打を浴びた。

直前の8回には2死一、二塁のチャンスを作るも得点できず。小宮山監督は「課題がよくわかった。1ヒットでかえって来られるかどうか。いい勉強になった」と、前を向いた。

敗戦にもチームには収穫もあった。2番手として4回からマウンドに上がった伊藤樹投手(2年=仙台育英)は今季、最長の3回を投げ1安打無失点に抑える好救援。伊藤は「どこでも投げられる準備はしているので特に変わったことはなくて任されたイニングをしっかり抑えるだけでした」と、話した。

13日には首位の明大戦を控える。伊藤は「昨秋は明大に負け順位を落とした。でも、1つ1つちゃんとやれば勝てる相手」とリベンジに意欲を燃やした。