明大の杉崎成(なる)内野手(3年=東海大菅生)が今春初スタメンで優勝に貢献した。

1点先制した直後の1回1死二、三塁、104キロの外角カーブにうまく反応して左前へ運んだ。2点を追加し「(先制の)上田さんのタイムリーの後だったので、自分もつなごうという気持ちで打席に入りました」と話した。

1、2年生の際にはフレッシュトーナメント(新人戦)で通算6本塁打を放つなど、次世代の主砲として結果を残し続けてきた。アピールが実って今春初スタメンのチャンスをつかみ、4打数3安打3打点と見事に結果を残した。「久しぶりのスタメンで、こういう結果が残せて自分でもうれしく思うんですけど、自分の持ち味は長打力だと思うので、欲を言えば長打がほしかったかなと思います。まだまだ試合が続くので、もっとチームに貢献できるような打撃がしたいです」と謙虚に話した。

2番手で登板した久野悠斗投手(2年=報徳学園)も左ひじのケガから復活し2回無失点。投打で新戦力が活躍し、田中武宏監督(62)は「(リーグ戦の)8週間という長丁場をずっと(調子が)いいというのはない。杉崎も本人の努力で上がってきたし、久野もケガ上がりで、こちらがブレーキをかけて使うなら5月と決めていた。やりたい気持ちを抑えながら、みんなよく間に合わせてくれました」と選手をたたえた。