ソフトバンクが難敵攻略に向けて、最新鋭のピッチングマシンを導入することが15日、分かった。

「iPitch(アイピッチ)」と呼ばれる投球マシンで、対戦する投手の球質を忠実に再現。トラックマンなどのデータを入力すれば、実際の投手を仮想しながら打撃練習ができる代物だ。秘密兵器でロッテ佐々木朗やオリックス山本ら天敵を打破し、3年ぶりのリーグ優勝奪回を狙う。

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ソフトバンクが最新兵器を“補強”した。あらゆる投手とのシミュレーションを可能にし、1台あたり約200万円する投球マシン「iPitch(アイピッチ)」を、15日までに2台購入。本拠地ペイペイドームと2軍本拠地のタマスタ筑後に1台ずつ設置する予定で、所属全選手が使用できる。

アイピッチの正式名称は「iPitchスマートピッチングマシン」。トラックマン(弾道測定器)で得た投手のデータを入力すれば、その投手の球質を忠実に再現できる。直球の軌道はもちろん、変化球もコピーが可能。米メジャーではすでに20球団以上が導入しているが、球団関係者によるとNPBでの導入は初の試み。今年3月に行われたWBCでは日本との対戦は実現しなかったが、台湾代表が大谷翔平らの対策に使用していた。

導入理由はもちろん、天敵打破のためだ。ソフトバンク打線は今季もロッテ佐々木朗、オリックス山本ら好投手に苦戦。佐々木朗には今季12イニングで得点が奪えず、5日には5回無安打無得点に封じられた。宿敵オリックスのエース山本には昨年から5連敗中。藤本博史監督(59)は「いい投手は簡単には打てない。でも打てないというだけでは困る」と話しており、球団がサポートに動いた。

天敵の投球データをアイピッチに記憶させれば、それぞれの球質や変化球軌道、回転数などで打撃練習が可能になる。「仮想朗希」「仮想由伸」が実現するというわけだ。「世界一のチーム」を目指すソフトバンクらしい“補強”。3年ぶりのリーグ優勝奪回を本気で目指している。

チームは今季33試合を消化し、首位オリックスに2ゲーム差の3位に位置する。首位浮上へ、今後も激突するであろうライバル投手を、最新鋭の投球マシンで攻略していく。

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