楽天石井一久監督(49)が、もう1人の“タツミ”と“清宮”に期待した。

育成ルーキーの辰見鴻之介内野手(22)は、50メートルを5秒7で駆け抜ける快足の持ち主。2軍戦では33試合に出場し、打率3割2分4厘、9盗塁と結果を残している。「育成から支配下というところはそうやって(アピールして)見えてくるものだと思う」と高評価した。

内野手として入団も、プロでは外野にも挑戦。プレーの幅を広げている。石井監督は「最初は(試合の)途中から出ていくことが多くなる。外野でも内野でもできる能力を持ってほしい。ただ、守備固めができないと代走で終わりになってしまうので、今はしっかり学んでいるところ。線は細いけど結構パンチ力もある」と期待を寄せる。

また、高卒5年目の育成、清宮(せいみや)虎多朗投手(22)は、21年にトミー・ジョン手術を受け、リハビリをへて急成長中。150キロ超えの直球を連発させ、2軍戦で15試合に登板し7セーブを挙げ、経験を重ねている。辰見と清宮の投打の若鷲たち。石井監督は「支配下に向けて頑張っている選手の2人じゃないかなと思います」とさらなるアピールを心待ちにしていた。