広島で開催中の「G7」ならぬ、ロッテの「M7(マリーンズ7番打者)」が勝利を決定づけた。6回に1点勝ち越して迎えた2死満塁。「7番左翼」で先発出場の角中勝也外野手(34)が打席に立った。「フォアボール、フォアボールで来てたので甘い球が来るやろうと。点をとられたあとだったので、なんとかもう1点という気持ちだった。西野が良い投球をしていたので。(ポランコが)犠牲フライでますは1点とってくれたので、良い流れでいけました」。3-1から楽天則本の146キロ直球を右前に運び、2点適時打で点差を広げた。

一挙4得点の攻撃も「M7(マリーンズ7人連続攻撃)」だった。先頭の池田が左前に運び、友杉の犠打後、中村奨主将が相手失策を誘った。ポランコが中犠飛、安田、岡が連続四球後に角中の一打。さらに暴投で加点。吉井監督も「みんながつながって良い攻撃だった。しっかり四球を選べたし、その後、角中が集中力を出してヒットを打ってくれたのが大きかったですね」とたたえた。

ケガで離脱する外野手が多いチーム事情の中、角中は「穴埋めっす。求められているところはそこ」と言う。“首脳”ではない首位打者経験者が、M7の“議長”として他国(他パ球団)との差も2・5に広げた。「目標は優勝旅行です」と声高らかに。【鎌田直秀】

▽ロッテ吉井監督(投打がかみ合った勝利に)「西野は立ち上がりから真っすぐが強かったですし、田村もうまく配球してくれた。ビジターは先制した方が精神衛生上いいと思ってバントを使っているんですけれど、チームとしてレベルが上がってきたかなと思う」

▽ロッテ池田(3回の先制適時打を含むプロ初の4安打)「(先制打は)3ボールでしたがストライクが来たら絶対打つと思って振りました。ランナーをかえすことができて良かったです」

▽ロッテ友杉(7回1死二塁から一塁線を破る適時二塁打)「(前を打つ)池田さんの勢いに乗って初球から打ちにいきました。タイムリーになって良かったです」

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