静岡、岐阜、三重のリーグ優勝校が全日本大学選手権(6月5日開幕、東京ドーム・神宮)の代表1枠を決める三つどもえ戦が行われ、1勝1敗に終わった。21日にもう1度、同じ方式で決着をつける。

東海大静岡(静岡)は14年ぶり2度目の切符を目前にして硬さが出た。「体力的にもきつかったです。アップの仕方とかも含めて、反省しないといけない」。主将の山本好輝外野手(4年=聖隷クリストファー)は苦笑いした。

中部学院大(岐阜)との1試合目は理想的な展開だった。5回に山本の3ランで先制。7回には横沢駿内野手(3年=東海大諏訪)のソロ。主軸コンビの効果的なアーチで突き放した。先発の佐藤孝介(4年=清流館)は気合満点の投球でリードを守った。8回に2点を返されたところで降板したが、続くピンチは宮原駿介投手(3年=静岡学園)が併殺で切り抜けた。

だが、勝てば代表に決まった皇学館大戦で、まさかの0封負けを喫した。1日で2度目の登板になった宮原が4回からロングリリーフで踏ん張ったが、打線が援護できなかった。

1試合目のあと、時間が空いての第3試合。球場周辺でリラックスしながら過ごしたが、現チームで1日2試合は経験がなく、心身の調整は難しかった。

チームは伊勢市内の球場に12時間も滞在していた。球場を離れる時にはもう真っ暗。三重県内に宿泊し、2日連続の熱戦に備える。山本は「今日決めたかったけど仕方ないですね。切り替えたいです。この負けで成長できたと思うし、明日はもう1度踏ん張って勝ち切りたい。投手は気合で投げると言ってくれている。野手もそれに応える打撃をして、チーム一丸で勝ちたいです」と、元気よく話した。