楽天早川隆久投手(24)が、強気の投球でチームトップタイの3勝目を挙げた。中日戦で今季9度目の登板。ストライクゾーン内で果敢に攻め、打ち取り続けた。3回2死満塁では、高橋周に3球勝負を挑み、内角の144キロ直球で空振り三振に仕留めた。勢いに乗って、7回を4安打無失点。チーム今季2度目の3連勝に導いた。「(炭谷)銀仁朗さんは攻めていく配球だったので、リードに応えられた。自信につながりますし、チームとしてもいい雰囲気でできている」と笑顔だった。

20年ドラフト1位で入団した次世代エース。石井監督からも「簡単にマウンドを譲らない、意地やプライドを持ってマウンドに立ってほしい」と大きな期待を寄せられる。自分が投げてチームを勝たせる。今季は特にその思いが強く表れている。5月9日オリックス戦では8回2失点で降板したが、9回のマウンドに上がることを志願。5月16日ソフトバンク戦は7回無失点も「できれば8回ぐらいまで。もう1イニングという貪欲さを出したい」。信念をはっきりさせている。

投球以外にも増してきた強気な姿勢。それを裏付けるための努力は怠らない。「まだまだ投げミスが多い。そういうところも修正できれば」とすぐに前を向いた。【湯本勝大】

【動画】早川隆久が3球三振でピンチ脱出 涼しい表情崩さずベンチへ

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