阪神才木浩人投手(24)が7回4安打無失点と快投し、1軍再昇格後4連勝で今季5勝目を飾った。

最速153キロでキレ味抜群の直球を軸に、要所で変化球を散らした。緩急を使って的を絞らせず、日本ハム打線を圧倒。わずか1点のリードを死守して今季初の3連敗を喫していたチームを救い、記念すべき阪神のエスコンフィールド初勝利投手となった。

「先に点を取ってもらいましたし、梅野さんにも引っ張ってもらいながら、7回まで投げ切ることができたのは収穫です」

「慣れるまで時間がかかった」という初のマウンドに悪戦苦闘した。初回から3イニング連続で先頭打者を出塁させるなど、不安定な立ち上がり。他球場と比べてマウンドが少し高く感じ「目線も上がって真っすぐもフォークも浮いてしまった」。4回以降は上がり気味だった重心を下げて修正。岡田監督から「試合中でも修正しよるからなあ。その辺が最低7回、そないして投げられる要素じゃないかな」とたたえられた。

3、6回と自らの好フィールディングでバントを処理し、相手のチャンスの芽をつんだ。3回無死一、二塁から郡のバントフライに全力疾走して地面スレスレでキャッチ。6回の細川のバントには足から滑り込んで捕球したが「(スライディング)いらんかったぞ」とセルフ突っ込みした。

調整にも“緩急”をつけた。前回4日のロッテ戦では初めて9回を投げきっての完封勝利。「長いイニング、球数をしっかり投げた時は、できるだけ疲労を残さないように結構心がけています」。この1週間は練習量、トレーニング量を減らす工夫を凝らし、快投連発につなげた。

前回完封の勢いそのままに16回2/3連続で無失点。再び規定投球回に到達し、防御率1・53で阪神大竹に次ぐ2位に浮上した。「次回もまたいいピッチングができるように頑張ります」。若き剛腕の頼もしさが、日に日に増している。【古財稜明】

○…阪神梅野隆太郎捕手が先発才木の粘りをたたえた。4安打2四球と走者を許しながらも7回無失点。6回1死一、二塁のピンチでは日本ハムの4番万波を併殺に仕留めた。「6回のピンチはボール先行でもゾーンに投げ込んだ。悪いなりにしっかり投げてくれた」。自身も好リードで無失点リレーを演出。8回には左前打を放ち、2戦連続安打で相手に重圧をかけた。

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