日本ハム新庄剛志監督(51)は平然と言った。「あれは、勘ピューター」。同点の7回2死一、三塁で代打郡司を起用が的中した。初球を右前に運んで決勝打。信頼する勝負強さの裏側を、指揮官は明かした。ベンチへ引き揚げた郡司に「『真っすぐ、狙ってたの』って聞いたら『真っすぐ1本を逆方向に狙い打ち、しか考えてなかった』って。すごくない?」と感心した。

選手の思考を、きっちりと“調査”しているから、勝負手を間違わなかった。27日西武戦でも代打で四球を選んだ郡司に聞いていた。「2ボールになった時点で(狙いを)四球に決めて(結果も)四球。俺なら、がっつくけどね(笑い)。2ボールになって『おいしいわぁ』って。冷静に四球を狙える頭の良さは素晴らしい」。勘ピューターの計算に入っていた逸話だ。

7回の攻撃の前にはビビッと熱視線を送った相手がいた。試合前に「野球経験ないか調べさせている。代走で面白くないですか?」と獲得調査の指示を出したことを明らかにしていた正体不明の俊足「ダッシュマン」だ。6回表終了後に登場すると三塁側ベンチから食い入るように“視察”。試合後に「足の回転と上半身の角度が、すごい野球向きかな」と話したが、最後は「もう、ええっちゅうに(笑い)」。チームも7回の攻撃ではグルグルとダイヤモンドをダッシュ。あとはCS圏まで諦めずに突っ走るだけだ。【木下大輔】

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