リーグ戦6連覇を目指す天理大は、最速146キロ左腕の本間悠貴投手(4年=大冠)が初の開幕投手を務め、4安打11奪三振で公式戦初完投を完封勝ちで飾った。
試合前のバス移動中に先発を知ったという。初の開幕投手。「緊張感はめっちゃありました。正直、全国大会よりも緊張感があった」と真っさらなマウンドに上がった。
初回は3者凡退に抑えると、2回は得点圏に走者を置いて安打を許すが、左翼から無駄のない中継プレーで本塁タッチアウトで切り抜けた。その後は直球と切れ味のいいフォークを中心に尻上がりに調子を上げていった。
同期で今春の大学選手権でノーヒットノーランを達成した真城翔大投手(4年=高知商)からヒントを得た。今春までは直球とスライダー、フォーク、カーブを使っていたが、新球種を取り入れた。「真城はカットボールが得意球で試合を作っている。自分も投げたら試合を作れるかな」。以前から練習はしていたが、公式戦では投げたことがなかったカットボールに加えツーシームも解禁。「組み立てが広がった。投げたら試合が作れた」と手応えをつかんだ。
5回終了後のグラウンド整備時に「スコアボードを見たら0が続いてるやん」と完封を意識し、ギアを上げた。6回以降は1人の走者も出さず、初完封に「初めてなのでうれしい。自信につながる」と満面の笑みを見せた。
藤原忠理監督(58)も本間の完封には「びっくり」とうれしい誤算。「今うちで一番調子のいい投手。やっとピッチャーらしく、試合を作ることができてきた」と期待も高い。
大学で過ごす最後のリーグ戦。チームを快勝発進に導き、自らも「先発を任されているので最多勝を取れたら」とタイトル獲得へ幸先いいスタートを切った。また、リーグ戦6連覇とその先も見据える。「関西選手権で勝つことができていない。引っ張って勝ち抜けて、全国大会へ連れて行きたい」。秋の明治神宮大会出場へ、まずはリーグ戦で有終の美を飾る。【林亮佑】



