右肩痛で戦線離脱していた日本ハム金村尚真投手(23)が、22日楽天戦(楽天モバイルパーク)で約5カ月ぶりの先発マウンドに上がる。19日から1軍へ合流しており、4月18日ロッテ戦以来の1軍復帰登板へ向けて気持ちを高ぶらせた。開幕ローテーション入りを果たした期待のルーキー右腕が長いリハビリを経て、来季のフル回転を見据えて再出発する。
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金村は真新しい気持ちで表舞台に帰ってきた。「1軍の雰囲気を少し忘れていましたし、やっぱり最初と違って、すごいなんか緊張感があります」。1軍再合流は19日。西武戦が行われたベルーナドームだった。右肩の張りを訴えて4月19日に出場選手登録抹消されてから、ちょうど5カ月。初心に戻って22日楽天戦へ向けた最終調整を行った。
野球人生で初めて負った右肩痛も癒えた。「最初は軽い炎症が起きてるぐらいだったんですけど、意外と時間かかっちゃって」と振り返ったが、今まで痛めたことがなかっただけにリハビリも慎重。じっくりと焦らずに、ケア方法やトレーニングなども見直していった。
実戦復帰は7月29日のオリックスとの2軍交流戦だった。1イニングからスタートし、8月は1イニングずつ伸ばして3試合に登板。9月は6日のイースタン・リーグ巨人戦で6イニング、13日の同DeNA戦で7イニングを投げて球数も故障明けは初めて100球超え(101球)。しっかりと段階を踏んで準備を完了した。
首脳陣が時間をかけて万全の状態に戻したのは、来季こそシーズンを通して先発ローテを守ってもらいたいから。1軍での復帰先発が決まったことを伝えられた際には「やっと来たか」と気持ちも高ぶった。「しっかり自分のピッチングスタイルを貫いていければ」と満を持してリスタートのマウンドに立つ。【木下大輔】