天理大が関西国際大に競り勝って、優勝へ大きく前進した。

序盤から天理大がリードを奪った。初回、2死一塁から近藤遼一内野手(4年=八戸学院光星)が中越えの適時二塁打を放ち先制。2回には井脇将誠外野手(3年=尽誠学園)の適時打などで2点を追加する。

先発の真城翔大投手(4年=高知商)は9月29日に行われた関西国際大との2戦目に先発し、9回2失点と好投。中2日で再び先発マウンドに上がった。「前回が調子良すぎた。今日はそれなりに試合がつくれて0で抑えられたのは大きかった」と無失点ピッチング。5回3安打無失点でバトンを渡した。

6回に2点をかえされるが、6回には井脇の内野ゴロの間に追加点を奪ってリードを2点に広げた。6回途中からは本間悠貴投手(4年=大冠)が3番手で登板。最後までリードを保って勝ち点を奪った。

藤原忠理監督(58)は「大きい山だったことは確か。イメージ通りの試合運びをできたことは成長。それでもまだ息は抜けない」と勝利にも気を引き締め直した。

リーグ6連覇へ大きな勝ち点をつかんだ。真城はリーグ序盤は調整不足で登板がなかったが、「他にもいいピッチャーがいたので焦らず調整した。前半戦に迷惑かけている分、自分が投げて抑えられたのは良かった。勝たないといけない試合を勝てたのは大きい」とホッとした表情を見せた。

次節は大産大との最終節。勝ち点を獲得すれば文句なしで優勝が決まる。真城は「勝たないと優勝できないので、勝てるようなピッチングができれば。正直なところ、自分が投げて優勝を決めたい」と闘志を燃やす。