西武からFA移籍したソフトバンク山川穂高内野手(32)が、17日にも実戦デビューする。17日と18日にチーム初実戦となる紅白戦を行うことが内定。山川も出場することが濃厚だ。14日は初のキャンプ休日返上で、沖縄同郷のリチャード内野手(24)と打撃練習。西武で本塁打王を3度獲得した4番候補が、いよいよ新天地でベールを脱ぐ。

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ホークス山川が17日にも実戦デビューする。このほど、18日と合わせて2日連続の紅白戦開催が内定した。舞台は週末で満員確実のアイビースタジアム。出場予定の鷹の背番号25が、いよいよお披露目となる。

3度の本塁打キングも、新天地での初実戦に向けてうずいていた。この日の午後0時過ぎ。キャンプ地の室内練習場にバット1本を片手に、沖縄出身の同郷リチャードとともに姿を見せた。第3クールを終え「疲れはもちろんあります」としながらも「体を動かしていた方が、僕の過去の感覚的に休み明けの練習に入りやすい」と約1時間の打撃練習を敢行。移籍後初の休日返上でしっかりコンディションを整えた。

ティー打撃、山なりで投じられたスローボール、下投げからの緩いボールと3パターンによる打撃練習で汗を流した。身ぶり、手ぶりでリチャードに助言を送る場面もあったが、「雑談です。アドバイスっていう表現も上からになっちゃうので。一緒に練習をして、雑談をしてお互いメリットがあれば一番いい。そんな深い話ではないですよ」と説明。右のスラッガー同士が打撃談義に花を咲かせた。

「雑談」を交わすことには大きなメリットがあるという。山川は「自分1人だと主観とか感覚が強すぎるので。いろんな選手と話をしたり、活躍している人と話してヒントを得ることがある」と明かす。西武時代から何げない会話を重要視してきた。打撃での気づき、新たな発見に何度もつながってきたという。「フランクにおしゃべりの延長でいい。その中で自分がいいと思うやつだけ頭に残しておけばいい。教えているという感覚はない。僕も話しながら『(打撃は)そうだよね。こうだよね』って」と再確認する機会にもなる。

山川に「暇なら一緒にやろうよ」と休日返上練習に誘われたリチャードは目を輝かせた。「僕の中では雑談じゃなかった」と、実績ある大先輩の何気ないひと言ひと言が、金言そのものだったようだ。15日からは第4クールを迎える。山川は「また明日から気を張る」と気合十分。会心の鷹デビューを飾る意気込みだ。【佐藤究】

◇山川の宮崎キャンプ

◆2月1日 新天地初日は雨のため室内で打撃練習。「身が引き締まります。しっかりやらないと」。

◆2月2日 即席サイン会を開催し、少年にはバットをプレゼント。ロングティーでは108スイング中75本の柵越えを披露した。

◆2月3日 初の屋外フリー打撃で4連発など46振で柵越え13発。拍手と歓声が送られ、小久保監督は「彼は救われたんじゃないですか」と心境を代弁した。

◆2月4日 キャンプ恒例の400メートル走に初参加。「やばいっす」と息を切らしながらも、1本75秒以内のノルマを73秒でクリア。

◆2月10日 午後の自由練習で牧原大と2人で計100本の柵越え特打にチャレンジ。途中から井上も加わり、1時間半かけてノルマを達成。「言わんければよかった。助っ人(井上)に助けられました」。

◆2月12日 初の実戦形式のシート打撃は3打数無安打も「投手の球を見ることができてよかったです」。

◆2月13日 2度目のシート打撃で2安打2打点。「ヒットを打つと少しだけホッとします」。移籍後の“初安打初打点”に笑顔。

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