中大が駒大に2勝1敗として勝ち点を挙げた。

同点で迎えた7回、2死一、三塁から7番松嶋晃希外野手(3年=浦和学院)が直球を右前に運び勝ち越しに成功。8回にも2点を加えた。投げては7回途中から3番手としてマウンドに上がった1年生の子安秀弥投手(東海大相模)が2回2/3を1安打無失点に抑える好救援。リーグ初勝利を挙げた。

松嶋は、練習の成長を結果で示した。打席が回ってくると、この冬の練習を頭に描いた。昨年もリーグ戦前は好調も公式戦になると結果を出せなかった。「自分の欠点はメンタル面」と、この冬は「誰よりも1番練習する」と、最後まで残ってバットを振った。フォームを1から見直し、「バットを短く持ちコンパクトにヒットゾーンに打つこと」を課題に、指3本分を空け、速球派の投手にはこぶし1個分を空け対応した。

初戦、2戦目で7打数1安打。清水達也監督(59)が「また去年と同じじゃないか」と、奮起させた。「ここぞで回ってきた時は、冬の練習を思い出しました」と、フォームを修正。4回には先制打も放ち、3安打2打点の活躍。本番に弱かった自分を克服し「少しは変われたのかなと思います」とニッコリ笑った。

2戦目は東恩納蒼投手(1年=沖縄尚学)、そして3戦目は子安と1年生に、昨年まで16打数2安打の松嶋の活躍で勝ち点を挙げた。清水監督は「オープン戦から結果を出してくれていたので、思い切って使えた結果です」と、目を細めた。

昨年から「つながり」を目標に掲げチーム作りをする中大。打線、投手陣、ともに後ろにつなぐ意識で、3戦目は新戦力の力で勝ちきった。清水監督は「少しずつ形になってきたかな」と、大きな自信を手に第2週へ向かう。