日本ハムの“ビッグシャウ打線”が「せこせこ野球」で、おいしく白星をゲットした。9回に2点差を追いつかれ“パキッ”と折れても、延長10回に無安打で2死三塁とチャンスを広げ、松本剛の遊ゴロを楽天伊藤裕が悪送球する間に、三塁走者の五十幡が生還。ノーヒットで“ジュワッ”と勝ち越した。3月29日開幕ロッテ戦から金曜日はサヨナラ勝ち2度を含む7勝1分け。2カード連続初戦白星で貯金を7に戻した。
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執念深く、勝利をもぎ取った。1点差試合は3連勝。新庄監督は「もうもうもう、選手がもう、ただただ勝ちたいっていう気持ちが強いのと、この3時間半の間、持続できる集中力を持てているというところですね」と、選手の踏ん張りをたたえた。
前日試合のなかった楽天に対し、日本ハムは移動ゲーム。「今日は大変ですけど、ある程度レギュラーのメンバーは休ませながら。でも、誰を出してもね、活躍してくれるんで」と“サブメンバー”の奮起も、強調した。
まずは今季初の「2番・DH」で起用した水谷だ。1点を追う6回1死一、二塁から左前適時打を放ち同点。「この試合初めてのチャンス。がむしゃらにいきました。同級生の金村が良い投球をしていたので、負けはつけさせられないという思いでした」。7回100球を投げ4安打1失点と力投していた同学年金村を援護する一撃を放つと、9回先頭でも左前打を放ち、チャンスメークした。
7回の守備から途中出場した細川は、9回2死満塁で、楽天守護神則本から中前2点適時打を放ち、一時逆転に成功した。「うれしかったですね。うれしかったというか、その後同点に追いつかれましたけど、チームが一歩、勝ちに少し近づく一打になったかなと」。最後は「せこせこ」決勝点となったが、そこまでの過程に、誰が出ても勝利を呼び込める今季の強さが、ぎっしり詰まっていた。
新庄監督は「また明日ね、デーゲームで。もうこんな興奮したらもう…すぐ朝来ちゃう(笑い)」。ナイター翌日に空路移動後のナイター、さらに25日はデーゲーム。疲れても、土壇場で追いつかれても、巻き返せる。日本ハムの人気商品「シャウエッセン」のように、今季のハム打線は“折れて”こそ、より一層うまみが、あふれ出る。【永野高輔】



