広島の若き4番小園海斗内野手(23)が、記録ずくめの交流戦連勝発進に貢献した。今季最多タイ19安打、今季最多14得点の打線をけん引。チームはパ3連覇中のオリックスに大勝し、17年以来のオリックス戦勝ち越しで同年以来の交流戦連勝スタートとなった。今季初の5連勝で首位を守った。
大量得点はひとつの凡打から始まった。1回1死二、三塁。オリックスの二遊間は二塁手が前進も遊撃手は定位置だった。「あそこしか狙ってなかった」。小園は左腕田嶋の直球に大振りせず、コンパクトなスイングで遊撃正面に転がした。それぞれの走者を進塁させ、先制点をもぎ取った。新井監督は「周りが見えている、いい先制点のショートゴロだったと思います」とたたえた。
得点圏での落ち着きが、勝負強さを生んでいる。月間勝利打点は8となり、94年7月のメディーナ、97年4月のロペス、18年8月の丸(巨人)を抜いて球団最多記録となった。「打順もそうですし、かみ合わせもあるかなと思います。そういうのも意気に感じているので、必死に食らいついているだけ。記録はつくれましたけど、どんどんまたつくっていけるように頑張りたい」。23歳は、4番にも重圧は感じていない。
3回は2死走者なしから2戦ぶり安打となる中堅へのクリーンヒットで、末包の2ランにつなげた。3安打猛打賞で打率を3割6厘に上げた。開幕から日替わり打線が続く中で、一番秋山、5、6番に末包と打線の軸が固まりつつあることで得点力も上向き傾向にある。中でも、中心にどっしり座る小園の存在感が際立っている。【前原淳】
▼広島は初回に小園の遊ゴロで先制点を挙げ、これが決勝点。小園の勝利打点(V打)は両リーグ最多の9度目で、今月だけで8度目。2リーグ制後、月間8度以上のV打を記録したのは、08年7月小笠原(巨人)22年6月村上(ヤクルト=9度)に次いで3人目。広島では94年7月メディーナ、97年4月ロペス、18年8月丸の各7度を抜く球団新記録となった。



