第95回都市対抗野球大会に4年ぶりの出場を目指す日本製紙石巻(宮城)が、来月6日に開幕する2次予選東北大会に臨む。ドラフト候補の最速152キロ右腕、エース秋田稜吾投手(24)は1次予選宮城大会準々決勝の七十七銀行戦で先発し、6回2失点で勝利に貢献。入社3年目を迎えるエースがチームを4年ぶりの東京ドームへ導き、プロへの道を自らの右腕で切り開く。
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進化したエースが、新球を携えて夢舞台を目指す。日本製紙石巻の秋田は「チームのユニホームを着て出場したい。今年は『なにがなんでも』という思い」と意気込む。入社1年目の22年に都市対抗に初出場。ただ、その時は、JR東日本東北の補強選手としての出場だった。身長180センチから投げ下ろす150キロの直球を軸に、2回戦のJR東日本戦で2回3安打無失点。「次は」と、日本製紙石巻での出場を目指して冬の間にフォークを習得した。
1次予選でライバル企業を破り、7年ぶりに宮城第1代表となった。「3連勝できたのはチームも勢いづき流れも良くなるので良かった」。先発した七十七銀行戦では、新たな武器を交えて好投しチームをけん引した。
生粋の野球小僧だ。8年ぶりに復帰した伊藤大蔵監督(57)は「野球、生活に対する取り組みが素晴らしい」とべた褒めで「誰もが見習ってほしい」と、その人間性にほれ込む。仕事と野球の両立で体調管理も重要になる中、秋田は練習の合間を利用して自主的に体幹トレーニングを行う。「無駄な時間に終わらせれば、練習後の時間を休息に充てられる」と“隙間時間”を有効活用するなど、野球への意識が高い。
補強選手として出場した22年の都市対抗では、JR東日本東北の竹本祐瑛(ひろあき)投手(25)とキャッチボールをした際、その丁寧さに衝撃を受けた。プライオボール(トレーニング用球)を使った練習をまねて、今では秋田のルーティンに。登板前の準備や意識など、教わった貴重な経験が糧となった。
最終目標はプロ入りだ。「自分のできることをやれば勝利につながってくると思うので、残りの期間で状態をもう1段階上げて臨みたい」。エースとしての責任を胸に、本大会が行われる東京ドームへの切符をつかみ取る。【木村有優】
◆秋田稜吾(あきた・りょうご)1999年(平11)7月15日生まれ、岐阜県岐阜市出身。東海大相模、中部学院大を経て22年に日本製紙石巻に入社。高2春に外野手から投手に転向した。甲子園出場はなし。入社1年目にJR東日本東北の補強選手として都市対抗デビュー。最速152キロにカーブ、2種類のスライダー、ツーシーム、フォークを操る。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。
◆日程 第95回都市対抗野球2次予選東北大会は来月6日~12日、岩手のきたぎんボールパーク、花巻球場で開催される。1次予選を勝ち抜いた東北6県の12チームが、7月19日から東京ドームで開催される本大会の出場2枠を懸けて戦う。



