ヒーローインタビュー中。ヤクルト西川遥輝外野手(32)は、古巣へのあいさつも忘れなかった。

「ファイターズファンのみなさん、ありがとうございました」。高卒1年目から11年間過ごした相手を前にしたお立ち台。大型ビジョンには背番号7時代など、懐かしのグッズを持つ日本ハムのファンが数人映し出された。今はヤクルトの3番を背負う西川は「何かじんわりきましたね」と笑った。

酸いも甘いも知るから、勝負強さを見せた。0ー0の8回1死一、三塁。初球を前に一走・北村拓が二盗。西川は「いきなり走ったんで、僕が動揺していました」と笑ったが、冷静さは失っていなかった。打席前に前打者の青木に相手投手・河野の癖を確認。楽天時代に対戦していたが「唯一、河野が投げる球はあんまり分かってなかった」と言うほど集中していた。2球で追い込まれたが、4球目を左翼へ決勝犠飛。「1点取るのはこんなに難しいのかっていう試合。犠牲フライを打つことが決して簡単じゃないっていうことを改めて思い知らされた」。

特別な相手との戦いを終えた。「単純にファイターズと野球やることが楽しめてる」。時代は移り変わる。共闘したメンバーも顔ぶれは変わった。「裏方さん、スタッフの人たちに元気な姿を見せられたっていうのは良かった。すごくいい3日間だったなと思います」。3球団目は初のセ・リーグ。年に1度の交流戦だから果たせた再会。1軍にいるから、両チームのファンの前に姿を見せられた。西川遥輝は健在というところを。【栗田尚樹】

▽ヤクルト高津監督(西川について)「野球をよく知っていますよ。数字がうんぬんではなくて、この場面はこうしなきゃいけないとか、自分の役割とか、そういうのをよく理解した選手だなと思います」

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