本塁打ゼロだった広島の助っ人ジェイク・シャイナー内野手(28)が、DeNA東の連勝記録を止めた。0-0の7回だ。無死二、三塁の好機が2死二、三塁となって迎えた打席。1ボールからの直球を捉えた打球は中堅方向へ伸び、そのままスタンド最前列に吸い込まれた。ダイヤモンドを1周すると、ベンチから飛び出したナインから手荒い祝福。チームメートも驚く初弾が、勝利に導いた。

「今日1日、打てる自信はありました。1軍に上がって来てから調子も上がってきた感覚があった」。

昨季3A30発の打棒は、影を潜めていた。オープン戦で45打数5安打。本塁打どころか、適時打も1本もなかった。開幕2戦目に右手中指骨折。実戦復帰しても2軍で打率1割7分1厘と、結果は出なかった。得点力不足のチーム事情から10日に1軍昇格も、前日まで3試合で1安打だった。だが、開幕戦で二塁打を記録していた東から来日初のマルチ安打。5回の左前打では二塁を狙った走塁でアウトとなるも、攻めの姿勢は感じられた。新井監督は「一生懸命、真面目に取り組む。今日の本塁打を自信にしてもらいたいし、またどんどん打ってもらいたい」と笑った。

生まれ育った街のホームランバッター、ボンズに憧れた。自身は野球エリートではない。短大に進み、消防士への道を考えた時期もある。海を渡った日本でも、ノーステップ打法に変えるなど苦しんだ。「長打でダメージを与えることができた。今後もそういう機会があればしっかりと続けていきたい」。ようやく、自信をつかみつつある。遅れて戦力となった助っ人のバットが、勝率5割以上でのシーズン折り返しを決めた。【前原淳】

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