日本ハム稲葉篤紀2軍監督(52)が今秋は若手選手の「野球脳」を鍛え上げる。7日から宮崎で始まるフェニックスリーグで、選手に「監督」「三塁コーチ」を任せる試合をつくるなどユニークな育成プランを明かした。貴重な実戦の場でしかできない取り組みで“考える力”を伸ばす狙い。個々の技術のレベルアップとともに、新たなアプローチを通してチームを底上げする収穫の秋とする。
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稲葉2軍監督が宮崎で実行を狙う、新たな若手選手育成プランを温めていた。
「ちょっと考えているのは、選手にサードコーチャーをやってもらうとか、監督をやってもらうとか。(1軍でも新庄監督の代わりに采配を)コーチの方たちが、やっている時があるでしょ。あれを、選手にやってもらう」
7日から始まるフェニックスリーグは、秋季教育リーグとも呼ばれる。実戦を通して成長を促す場ではあるが、試合を采配する側を体験させる狙いとは。
「選手が自分でサインを出すことで、そのサインを覚える。監督って、こういう攻撃のシチュエーションでエンドランのサインを出したいんだなとか、スチール(盗塁)を出したいんだなとか。バントなら、2ストライクと追い込まれたらサインを取り消すのか、継続なのか、バスターエンドランに変わるのかとかを考えてもらう」
「野球は考えるスポーツ」。稲葉2軍監督がヤクルトでの現役時代に監督だった野村克也氏の言葉だ。豊かなポテンシャルを伸ばしても、試合で常に最善のプレーを選択できなければ、活躍の道は開かない。
「野球脳を鍛えるって、すごく難しい。技術は、やればどんどん(上がる)。野球脳は、その場のシチュエーションにならないとなかなか鍛えられない。だから、試合でチャレンジしてみたい」
若手投手陣も同様にチャレンジさせたい取り組みがあるが、妙策を検討中だ。
「例えば、キャッチャーが配球するんじゃなくて、ピッチャーがサインを出して自分で組み立てをするっていうことをやりたいんだけど…できないんだよ。(野球の)ルール上、ピッチャーから(ブロックサインを出して捕手に球種を伝えるのは)ダメだから。メジャーのようにピッチコムがあれば、自分でピって押して、配球を組み立てられるんだけど…」
2軍監督として就任1年目の今季は、イースタン・リーグ開幕前に選手には勝利にこだわることを説き、62勝54敗5分けの4位。染髪禁止、試合前練習の時間短縮で効率化を図るなど2軍改革も進めてきた中で臨む鍛錬の秋。
「個々のこれからの課題を明確にして、しっかりフェニックスでやります。いろいろ試しながらやっていきたい」
南国宮崎で実戦を通して技術と野球脳を徹底的に鍛え上げる。【木下大輔】



