DeNAがソフトバンクを逆転4連勝で下し、26年ぶりに日本一に輝いた。IT野球を支えたコーチ陣、ビジネス部門のリーダーに焦点を当てた。

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かつて閑古鳥が鳴いた横浜スタジアム。いまや連日、満員札止が続く。DeNA参入当時は最下位常連でも観客動員を増やすために、イニング間や試合後イベントを試行錯誤してきた。ビジネス統括本部の林裕幸本部長は言う。

「当時は決して強いと言えるチーム状況じゃなかった。勝敗に関係なく、球場に来たら楽しいと思ってもらえるように、というところからスタートしてます」

ただ、状況は良い意味で変わった。直近3年連続Aクラス入り。ビジネス側も変革を迫られた。

「優勝が狙えるフェーズになった。ただファンの方が集まったらいいというより、何かが起きそうな雰囲気をつくらないといけない。ビジネスは売り上げをつくる、チームは勝つ。それぞれの役割を果たすだけでは優勝できなかった。ビジネスからチームを勝たせられるようにという発想への切り替えがありました」

イニング間、ファンに大声を出してもらうイベントやチームを鼓舞するためのスペシャルイベントを重視。26年ぶりの日本一となった今も、見据えるのはさらにその先にある。

「98年も優勝してファンの方は増えたがその先につなげられなかった。00年代はチームも弱くて、お客さんも少ない状態になった。常勝軍団であり続けるためにもしっかりとファンの方が定着してくれるような仕掛けは継続していきたい」

派手なイベントや新しい取り組みを積極的に行ってきたDeNA。それが野球で成功を収めるという価値はビジネス面にも大きい。

「我々ビジネスでは異色や異端という扱いや認識をされてきた。それが勝てない要因と言われてることがあるとすれば、今回の日本一でファンの方に楽しんでいただきながらチームを鼓舞するイベントとチームの勝利の2つを両立できたという証明になったと思う」

野球面だけでなくビジネス面からも常勝軍団を作っていく。【小早川宗一郎】

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