鉄腕が“愉しさ”を追求する。日本ハム宮西尚生投手(39)が5日、北海道・北広島にある球団事務所で、今季年俸5000万円から1500万円増の6500万円で契約更改した。40歳になる来季も現役続行が決まり「契約していただいたことに感謝。それしかない」と穏やかに話した。
17年目の今季序盤は2軍調整が続き「4、5月は“やめよう”と腹をくくっていた」。気持ちを切り替えてくれたのが、新庄監督からのダイレクトメッセージだった。6月の1軍昇格前、指揮官から届いたのは「頑張らんでいい、愉しめ」。宮西は「一つの分岐点になった。何か愉しさをつかめた」。夏場から調子を上げ、8月4日ソフトバンク戦で、前人未到の400ホールドを達成した。
通算登板数も史上4位の869まで伸ばし、同3位の金田正一氏まで残り75試合だが、もう記録は意識しない。「監督にも言われたけど、愉しんで終わった先に何試合やったやろって。1000試合やったとか950ぐらいでしたとか。1試合1試合を愉しんでいいんじゃないかなって。ここまで俺頑張ったし。無の境地ではないけど、そんな感じ」と心境を口にした。
今季は結果的に30試合で19ホールド。10月14日、ロッテとのクライマックスシリーズファーストステージでは、3点リードの9回に登板し3者凡退でCS初セーブを記録し、ファイナルステージ進出を決めた。「ファンの方も喜んでくれて。来年、ああいう戦いを常にできるように。そして最後に笑いたい」と、日本一を見据えた。【永野高輔】



