プロ5年目、西武の元山飛優内野手(26)がいつもとは少し心持ちが違う春を迎えようとしている。

ヤクルトから移籍加入して2年目になる。古巣のマスコット「つば九郎」を担当してきたスタッフが2月、亡くなった。

「倒れられる直前まで連絡してたんです。だから『マジで…』って」

倒れた話も耳にした。

「でも倒れて大変な時やろうし、復帰した時に連絡しようと思ってたんですよ。だから…悲しい。すごく不思議な気分でした。泣きそうでした」

ヤクルト時代は背番号6だった。元山の前に6番を付けた宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)がつば九郎と懇意だった。

「だから、宮本さんの流れで僕のことまで気に掛けてくれて。『6ばん、おもいけどきにしないでがんばれよ』って言ってくれて。そこからめっちゃ交流するようになりました」

24年6月、交流戦で再会。つば九郎は当時のブログを「はなれていてもいつでもともだち。」と題し、元山のことをつづった。

元山は振り返る。「つば九郎、何が好かれるって、いつもポジティブになれる言葉をくれるんですよ。いい時も悪い時も」と友をたたえる。

そんな“友”ともう会えない。信じたくなかった。LINEも送ってみた。

「でも、返ってこなかったです。すごく寂しい」

高知・春野での2軍キャンプ中の訃報だった。すぐには何もできない。ただただご冥福を祈るだけ。

開幕が近づくこの日、今季初めて1軍に呼ばれた。いきなり代打でヒット。友はずっと「もとやまくん、できるからがんばれ」と言ってくれた。

だから。「今シーズン活躍して『できました』って伝えに行きたい。そう決意しました」。

思いを胸にしまい、西武の元山飛優として獅子奮迅の現役生活を。はなれていても。【金子真仁】

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